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ギャッベ・ペルシャ絨毯 ~手織り絨毯「ギャッベ」について~①

こんにちは。

当店で手織り絨毯を扱い今年で25年目となりました。

毎年展示会に来てくださる方や親子2代で絨毯ファンになってくれたり。

ありがとうございます。

そんな私も父の影響で絨毯に興味を持ち、

日ごとに絨毯の魅力に惹かれ、気づけば11枚も。

もちろん全て使ってます。

実は今密かにブームが来ているみたいで。

最近、マツコさんのTV番組で取り上げていただき、沸々と人気の出てきた

ペルシャ絨毯のルーツである「ギャッベ」

また、このギャッベついてのご質問が非常に多くなってきました。

 

近年ネットの普及もあり、

手ごろにネットで購入できる便利な世の中になった反面、

「ギャッベ」などのようなレプリカ(複製品)も多く見られるようになりました。

なかでも市場に多く出回り、気を付けないといけないのが

インド ギャッベ「インド ギャッベ風絨毯」

などと呼ばれている絨毯たちです。

最近お客様からの問い合わせで多いのも

インド ギャッベって何ですか?」です。

 

そもそも、

「ギャッベ」と呼べる絨毯は「イラン遊牧民・カシュガイ族

が織る手織り絨毯のことです。

 

 

「ギャッベ」「インド ギャッベ」

両者は、呼び方以上に決定的な大きな違いがあります。

 

それは、

結び方・織り方が大きく違います。

 

ギャッベは、ペルシャ結び

 

インド ギャッベは、シングルノット結び

 

「ギャッベ」を織っている織子さん。「ペルシャ結び」なので非常に時間がかかります。

 

「インドギャッベ」の「シングルノット結び」は機械織りに適している為、時間もコストも掛かりません。

 

出来上がり時の見た目は似ていても、結び方で耐久性が大きく異なるため、

 

月日を重ねていくと両者の違いが一目でわかるくらい差がつきます。

 

例えば、

ペルシャ結び「ギャッベ」は、表面を猫や犬がガリガリと引掻いてもびくともしません。

それにくらべて、

シングルノット結び「インド ギャッベ」は、表面をガリガリするとやがて糸が抜けます。

土足で使用するヨーロッパでは一目瞭然です。

 

~ギャッベ誕生のルーツ~始まりはシラーズ

 

「ギャッベ」は、ペルシャの遊牧民が過酷な砂漠の環境下を生き抜くために生まれた生活必需品です。遊牧民にとって貴重な財産でもある羊の毛を使って作るため、より長く使えるように丈夫な結び方が生まれました。それが「ペルシャ結び」です。

「ギャッベ」は長く使えるので愛着も湧いてきます。

土足で100年持つことから、親から子へ、子から孫へと受け継ぐ伝統の家具です。

 

「インド ギャッベ」は、ギャッベを真似て商品化することを考えて作られたため、時間効率の良い「シングルノット結び」です。全体を機械で織り、仕上げを手作業でするため時間も大体五分の一位に短縮できます。半年かけて織る絨毯を約1ヶ月で織ることが出来ます。

 

「インド ギャッベ」は量産型の使い捨て感覚の絨毯です。その分お値段も安いです。

時間効率とは別に、材料にも安さの理由があります。

 

ギャッベは、全てウール(イラン高地特産)で織られますが、

※イラン高地の羊は雨季の影響を受けず、敷物に適した良質はウールになります。

インドギャッベは、縦糸に自国の特産品でもある

インド綿を使用しているからです。

 

またギャッベに織り込まれる紋様や

鮮やかな色にも様々な意味が込められています。

 

ギャッベの紋様や色についてはまた後日。今日はこの辺で。

 

2018年12月15日

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