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ポケットコイルスプリングマットレスの致命的な欠点とは??
こんにちは。
きょうは都心で初の猛暑日ということで・・・ほんとジリジリと、暑いですね。朝から暑さと湿度の高さでムワッとした空気感でクラクラしそうです。
さて、【ポケットコイルスプリングを使用したマットレスの致命的な欠点】ですが、私も実際一度失敗した経験もありますので、それをもとに書いていこうと思います。
ちょっと長くなりますが・・・、
私の体験としましては、2001年の911の後の2002年の2月くらいからの1か月間とその年の5月の1か月間をニューヨークで過ごしてたんですが、泊まった先の妹の客部屋で使用してた某メーカーのマットレスが大変寝心地が良く、日本に帰ってきてから即購入。当時シングルで20万くらいしましたが思い切りました。
ここで大きな間違いがあることに気付きもしませんでした。
当時、妹夫婦がアメリカで使用していた某メーカーのマットレスはアメリカ合衆国内では高密度連続スプリングだったのですが、日本ではフランスベッドが特許をもっているので、日本国内における某海外メーカーのマットレスはポケットコイルスプリングを使用したマットレスだったのです。
外見は一緒のようでも中身が別物でした。
実際、2年ちょっとで廃棄することになってしまったのですが、この仕事に就くまでマットレスの中身なんかに気にも留めませんでした。実際に多くの方がそうだと思います。
たまたま購入した某海外ブランドのマットレスの自慢をしていたら、当時のフランスベッドの工場長の耳に入り、「アメリカと日本じゃ中身が違うぞ!」と言われ、なかば強制的にマットレスを車に積んで持ち込み、目の前でマットレスを破られました。
ですが、次の瞬間、中を見てびっくりしました。
ちょうど背中の部分にあたるスプリングを覆っている不織布が防菌仕様にかかわらず黒カビだらけ・・・というか映画のナウシカで出てくる胞子のようなものまで・・・。思わず鳥肌がたちました。スプリングもザラッとした感じでとても触る気にもなりません。外見は購入した時と変わらずきれいなのに、中身はとんでもないことになっていたので、いまでも思い出すだけで身震いします。
もともとポケットコイルスプリングは、ソファ用の量産スプリングとして80年くらい前に開発され今に至るわけですが、コイル自体の進化はいろいろとあったとは思いますが、不織り布で覆わないと製品として使い物にならないのは、昔も今も変わらずです。
上の画像がわかりやすくまとまっています。
ポケットコイルスプリングマットレスの中の構造です。
点で支えるポケットコイルスプリング=体圧集中
荷重が掛からないコイルはいつまでも新品同様
下から蒸気を出してあててみると、通気性が悪く外側に広がっているのがわかります。
この状態が毎日続きます…。
では、なんでポケットコイルが日本のような高温多湿な国なのに市場に出回っているのか??
一番の要因は、【高密度連続スプリングがフランスベッド社の特許スプリングなので販売できない。】です。
フランスベッドの子会社でさえ、高密度連続スプリングは使えません。
妥協に妥協を重ねて、ポケットコイルを使用するしかないのが現状です。
ボンネルコイルのようにマットレスからスプリングが飛び出るようなこともなく、ポケットコイルは安価で利益もとりやすいので市場に出回っています。
よく、【特殊不織布使用】とかうたっていますが、通気性が悪く干すこともできない中身に使っていてもほとんど意味がないです。
もし、ポケットコイルスプリングのマットレスを使っているようでしたらマットレスを持ち上げてみてください。一年間使用でも購入時より何キロか増えてるはずです。中の湿気・汗が乾かず日々重くなっていきます。
高密度連続スプリングは、中が空洞になっているので、通気性もよく、鋼処理加工で耐久性もポケットコイルの5倍の平均15年くらいです。できれば早めに買い換えていただけるとお店側としてはいいのですが。お財布にやさしいですね。
人も物も、見た目だけではなく中身も大事ですね。
私生活でも、子供を授かり、ひとりのとき以上に家族が安心して生活を送れる環境を作らないといけないという思いが強くなりました。色々と自分で失敗してみないとわからなかったことを、その失敗を気づかせてくれた工場長に感謝です。
情報を発信できる私たちが、自分たちが使って環境や人や動物にやさしいと思うものをこれからも皆様にご提案して喜んでいただけたら幸いです。
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2017年7月17日