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最古の家具「ペルシャ絨毯」~その②~
こんにちは。
最古の家具「ペルシャ絨毯」~その②~です。
今回は、「絨毯のサイズ(名称)について」です。
よく巷で、「ラグ(rug)」と耳にするかと思いますが、こちらは床に敷く敷物のことをさす大雑把な表現で、商品名やサイズのことではありません。「ラグ」=「部分的な敷物」って感じです。イギリスなどでいう「ラグ」の大きさは、日本の畳一枚から三枚くらいの大きさの敷物のことをいいます。日本では「ラグ」や「ラグマット」という商品名として(誤表記で)機械織りの化繊や羊毛を使った敷物が安易に購入できますが、ダニの温床となるだけですのでお気を付けください。後々高くつきます。
横道にそれましたが、ここからは、本題の「手織り絨毯のサイズの名称」についてです。手織り絨毯発祥の地「イラン」にて古くから(およそ4,000年以上)つづく、手織り絨毯のサイズの名称を下記へ記します。
【ポシテイ】———-約600㎜ × 約900㎜ 以下のサイズ
【ザロチャラク】—–約800㎜ × 約1250㎜
【ザロニム】———約1000㎜ × 約1500㎜
【ドザール】———約1350㎜ × 約2000㎜
【パルデ】———–約1700㎜ × 約2500㎜
【ガリ】—————約2000㎜ × 約3000㎜ よりも大きいサイズ
【ケナーレ】——–約1000㎜ × 約3000㎜~5000㎜(廊下敷)
です。
日本での手織り絨毯は、玄関に【ポシティ】サイズのものや、リビングやソファの前に【ドザール】サイズのものが多く使われています。
手織り絨毯はどれも多少の誤差があるので、機械織りの製品のような正確なサイズではありませんが、それがまた手作りの良さでもあると思います。
手織りの絨毯をお探しの際は、上記のサイズを参考にしてください。
2016年10月21日